Processingとの2021年の歩み

本記事は Processing Advent Calendar 2021 の 23日目の記事です。

目次

はじめに

2021年は、例年に比べてProcessingを使った試みが多かったので、この1年でやってきたことの振り返りとまとめをしてみようと思い、本記事を作成しました。

Processing Advent Calendarではいつも技術的な記事を書いているのですが、今回は日記的な記事となります。技術面とはまた違ったアプローチになりますが、キーワードなどが何かの参考になれば幸いです。

年初

p5.jsの使用を本格的に開始

今までずっとJava版のProcessingを使用してきましたが、今年からp5.jsを本格的に使用しはじめました。1/1から #つぶやきProcessing もp5.jsに切り替えています。

WebEditorで手軽に書いて実行できることと、Java版に比べて機能が多い(background()でブラーをかけたり、drawingContext()がいろいろ便利すぎたり、3Dオブジェクトでcylinder()やtorus()など色々使えたりする)ので使ってみたいなと思っていたのと、変数の型宣言など、いろいろと短く書くことができるのも魅力的なポイントだったのが切り替えた理由です。

作業配信の開始

作業配信に特化したサービス 00:00 Studio がちょうどリリースされて間もないころで、面白そうだったので #つぶやきProcessing の作業配信を「つぶやきCoding」として行ってみることにしました。Youtubeだと少しハードルが高いなと思っていたので、何も準備せず、ただただ作業を配信するだけでOKというコンセプトは私の活動とマッチしていたので、継続して使っていくことができました。

本日現在で265回配信していて、累計時間は211時間32分でした。積み重ねると凄い時間になりました。

作品の完成形だけではなく、それができていく様子も残すことができる「プロセスエコノミー」という考え方にも共感しています。来年も引き続き続けていこうと思います。

魔導書の作成

ファンタジーが好きなので、ファンタジー的な作品を創りたいなと思い「Processingで魔導書を作る」というプチプロジェクトを行っていました。

今までProcessingで作成してきた作品の中から、生き物や自然物っぽい作品を持ってきて、乱数パラメーターを多用して図説みたいなものを創っていくものです。文字はBezierGlyph(ベジェ曲線などを使って文字っぽいものを生成する技法)を使っています。このため、ページ内のすべての要素はProcessingで動的に生成されたものになります。

途中で休止してしまいましたが、プロジェクトとしては生きているので、また復活させていきたいなとは思っています。

ちなみにファンタジー的なものを創るという思想は、後述の「#100日後に完成する魔法陣」に引き継がれています。

#つぶやきProcessingのポートフォリオの作成

#つぶやきProcessing に結構な作品数を投稿してきていたので、一覧でパッと見れるようにするために、倉庫に眠っていたフォトアルバムを利用して、ポートフォリオを作りました。

それぞれの写真はPowerpointで作成して、L版の写真用紙に印刷しました。

一覧で作品が観れるのは便利で良いですね。今でもネタを探す際に眺めたりしています。

PCD2021

Processing Community Day 2021 がオンラインで開催されていたので、参加しました。

イベント中のスペシャルビデオレターで、ダニエルシフマン先生(Processingの神)に、私の作った #つぶやきProcessing の 作品を観て頂きコメントまで頂けたことがとても感激でした。

つぶやきメディアアート爆誕

Processingには直接は関係ないのですが、 #つぶやきProcessing と同じような思想をもつハッシュタグがいくつか爆誕していました。私は勝手に「つぶやきメディアアート」と呼んでいます。

以前からあった #つぶやきGLSL は相変わらず魔境(誉め言葉)となっていて、現在でも新作を見るたびに「凄い」か「やばい」しか出てこない状況となっていますね。他にも #つぶやきFoxDot など、現在でも作品が投稿されているハッシュタグがあります。#つぶやきProcessing も含めて今後もこれらの「つぶやきメディアアート」が盛り上がっていったらよいなと思っています。

GWを利用して、私もいくつか参加してみました。

NEORT

p5.jsが使えるようになったので、 #つぶやきProcessing で作成した作品をブラッシュアップしたものを、NEORTにいくつか投稿してみました。こういうことができるのがJava版からp5.jsに乗り換えて良かった点ですね。

ペンプロッターの利用

ある日、私が #つぶやきProcessing で作った作品を、「ペンプロッターで出力してみたぜ」という連絡を受けました。(ちなみにAndy Wallaceさんは #つぶやきProcessing や、同等の #p5t に作品をいろいろと投稿されている方ですね)

私もペンプロッターを持っていることを思い出したので、白インクのペンを買ってきてやってみました。

詳細は下記記事にまとまっています。プリンター以外の出力を個人で気軽に実行できるのは面白いことですね。

あわせて読みたい
Processingで作ったものをカッティングプロッターに描かせてみた p5.jsで創った作品をペンプロッターで描いてみました。

三角波で遊ぶ

円を描く際に、cos()とsin()を利用しますが、そこにasin()やatan()を混ぜると、円とは異なる形が作れるという技法があるので、それらを復習していました。

#100日後に完成する魔法陣

GWにふと思いついた #100日後に完成する魔法陣 が無事に100日目を迎えて完成しました。

毎日試行錯誤しながら作品をちょっとずつ作っていくというのは面白い体験でした。とりあえず始めてみるっていうのは大事ですね。なんとかなる😄

詳細は下記記事にまとまっています

あわせて読みたい
#100日後に完成する魔法陣 が完成しました。 無事に100日目を迎え、魔法陣が完成したので、こちらに備忘録を残しておきます。

秋~年末

NFT

TARTさんにお声がけいただき、OpenSeaのfunction draw のアーティストとしてNFTの作品を公開させていただきました。

#つぶやきProcessing の知見をもとに作品のテーマを考えた結果「疑似3D」+「絵文字」が面白そうかなと思ったので、その路線で2作品(計5バリエーション)を作成させていただきました。

TARTさんには、おそらく #つぶやきProcessing での作品投稿を見て頂いて声をかけていただいたのだと思うので、 #つぶやきProcessing で作品を投稿し続けてきた結果が次につながったなぁと感じたものでした。継続は力なりですね。

ちなみにですが、現在までで3作品を購入いただきまして、それぞれ1ETHで販売をしていたので、日本円にすると100万円ほどの売り上げとなりました。ただ、他のNFTの購入に利用するなどの流動性を鑑みて、この売り上げは今でもETHのままもっています。

しかし、とても残念なことに作品の売上タイミングで納税義務が発生するようなので、来年早々にはこの分の税金を払わないといけないため、短期的にみると手元は赤字となります。ぴえん🥺

税金分だけは日本円に換金しておこうかなぁ…。

あと、NFTの初購入はsenbakuさんのHalloween Ghostsにしました。かわいい。

メタバース

NFTの作品を メタトーキョー の展示スペースに展示いただいたので、行ってきました。

メタバースはこれから盛り上がりそうですね。オンライン展示会などができそうで未来を感じました。

オンラインイベント

PCHJ以外にもProcessing(およびその周辺)のオンラインイベントにいくつか参加させていただきました。

オンラインという選択肢が日常的になり、手軽にProcessingユーザーと交流できるのは良い時代になったなぁと感じています。

Processing Advent Calendarの開催

学生時代に友人と始めた Processing Advent Calendarも今年で11回目となりました。

相方が多忙になってしまったので、最近は私の方で「この指とまれ」形式で開催宣言するだけとなってしまいましたが、毎年面白い記事が集まるので続けていこうと思っております。

11年、ここまで続けてこれたのは、毎年記事を寄稿いただいている皆様のおかげかなと思っております。今年もいろいろな記事が投稿されていて良いなーと思いながら毎朝眺めております。

日本のProcessingコミュニティーの盛り上がりに少しでも貢献出来たらなぁと思っております。

まとめ

2021年はProcessing周りでいろいろと活動した年となりました。

来年も #つぶやきProcessing を軸に、いろいろと活動していきたいなと考えております。特に物理出力系はもっとチャレンジしていきたいなと感じております。

Processing Advent Calendarも含め、来年もどうぞよろしくお願いいたします!!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次