子供向け哲学書
BookOffをうろうろしていたらたまたま見つけたもの。
子供向けということで、内容がわかりやすく書かれており、よさそうと思って購入。
動物を説明するときと、人間(の個人)を説明するときの違いが興味深かったです。
「人間は自分の人生をきりひらく」は、私の新しい価値観となりそうです。
そう、ほかの動物と違い、人間は自分で自分の人生を決定することができるんですね。
同時収録されている「知ってると知らない」は、知識はなんの役に立つのか、というベースから話を膨らませていくところが面白かったです。
動物の知っていることは、変わらない。しかし、人間の知っていることは変化していく。「生きると死ぬ」にも繋がっているテーマだと思います。
こどもが「何で生き物は死んじゃうの?」なんて聞いてくるようになった人に。
あるいは、その疑問をいまだに持ち続けている人に。
生きることに迷っている人に。
生と死は普遍的なテーマなので、とりあえず何か考えてみたいときの発火点に。
さて、あなたは何故生きているの?
「生きているから生きている」である。
そう、なんと私は今、生きてしまっているのだ!
さっきまで生きていて、今もまさに生きている。この次の瞬間も生きているだろう。この連続が成り立っているから生きているのである。
具体的な理由などは無い。
気づいたときには生きていたのだから、そこに何故は存在しない。
気づいていない時は、生きていないか、もしくは幼すぎたり老いすぎている場合などの、脳が「何故」自体を考えることのできない状態。この2通りである。
前者の場合は、そもそも生きていないので答える必要は無い。後者の場合は考えることができないので、そもそも回答ができない。
さて、あなたは何のために生きているの?
強いて言えば、「何のために生きているのかを探すため」である。
まだ、それ以上のものは見出せていない。その点では、この回答はただの振出である。
「○○をするため」の○○が抽象であればあるほど、それはその人のミッションであるように思う。
具象は、「それを実現するために、△△する」の△△の部分に現れるべきだ。
具体的な目標△△は、達成することはできるが、抽象的な目標である○○は、永遠に達成することはできないから。
そういう○○でなければ、目的としてはふさわしくない。
アンパンマンマーチが1つのヒントであるだろうか。
「何のために生まれて」は上記のとおり、良いとしよう。
しかし、「何をして生きるのか」の「何」の部分は、自分で探さないといけない。
「何が君の幸せ」これは、上記○○のさらに上位に存在するようなものだろうか。自己実現の最上位は幸せになること?
そして、「何をして喜ぶのか」、さて、喜ぶのは誰だろうか?
何のために生きているのかについて考えることが、「生きる」ということ。
答えが出る出ないは問題ではない。考えることが大事。
それに、答えが出てしまったら、それは答えではない。
別に「明日の夜ご飯何にしよう?」だって、立派に生きることを考えていること。もちろん、食料的な面ではなく、ね。
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