ドキュメントスキャナ始めました。　～情報化編～

～ドキュメントスキャナ編～

さて、今回はいよいよドキュメントスキャンです。
まずスキャナに雑誌をセットします。
注意すべきなのは、「紙の順序がプリンタと逆」であることです。つまり表紙は一番下になります。
また、一度に大量に紙をセットできないので、適当な枚数をセットしておきます。

DR-2510Cには、スキャンソフトとして「Capture One Touch」と「Capture Perfect 3.0」が付いてきます。
「Capture One Touch」は初心者向けで、わかりやすいのですが、「連続スキャン」ができないようなので雑誌には使えません。そこで「Capture Perfect 3.0」を使用します。

いろいろ設定しないといけないのですが、まず メニューの「オプション」→「OCR設定」で、OCRを有効にします。これで、スキャンした雑誌の文章を文字としても保存するようになるので、検索や文字のコピーができるようになります。
また、メニューの「スキャン」→「スキャナ設定」で、読み取りを両面にします。これで両面スキャナができるようになります。
続いて、「継続モード」を有効にします。これで、紙を途中で補充することができる「連続スキャン」が可能になります。
最後に、重送検知の「超音波で検知」を有効にしておきます。これは素晴らしい機能で、紙を2枚以上スキャンした際に自動で止まって知らせてくれるものです。これでページのスキャナし忘れを防ぐことができます。（雑誌5冊読みましたが、検知率100%でした）

あとは、スキャンを開始しひたすら待ちます。ちょっと音がうるさいのですが我慢します。（昔のFAXで、感熱紙にデータ書いてる時ぐらいの音量）
途中、重送を検知すると、紙が排出されかかった状態になり、止ります。また画面にダイアログが表示されます。この場合、重送なので、そのスキャンは無効になっています。紙を引っこ抜き、再セットしたあと、ダイアログから「継続スキャン」すればOKです。
ちなみにスピードですが、最高画質の600dpi、両面、24ビットカラー、A4の場合20秒/枚ぐらいのスピードです。

スキャンし終わったら、どこかに保存しましょう。このあと編集を行う場合は、PDFファイルがよいでしょう。

～Acrobat編～

DR-2510Cには、なんと「Acrobat 9 Standard」も付いてきます。このソフト、単品で買ってもスキャナと同じくらいの値段になるので、これはかなり太っ腹です。

さて、このAcrobatを使用するとPDFを編集することができます。
ページを挿入したり、削除したりする場合はメニューの「文章」から行えます。これでスクラップも簡単にできますね！
見栄えを見開きにして雑誌っぽくするには、メニューから「ファイル」→「開き方」を選び、「ページレイアウト」を「見開き(表紙)」にします。
また、右開きの雑誌の場合はメニューの「ファイル」→「詳細設定」から、「読み上げオプション」の「閉じ方」を右にします。これで左右が正しい順序になります。

パソコンから見る場合は、この設定で問題ないでしょう。

～iPhone編～

PDFファイルはiPhoneで読むこともできます。お薦めアプリはGoodReader(注意：環境によっては、リンクを開くとiTunesも起動するかもしれません)です。無料版のLiteもあります。
さすがにiPhoneの処理能力では、1ページの表示に5～10秒ほどかかるのでパラパラとページはめくれません。Acrobatで好きなとこだけ抽出しておいたものを見るなど、工夫が必要です。

PCから、iPhoneに転送するには、WiFi転送を使うのが楽でしょう。
まず「GoodReader」の左下から、転送っぽいアイコンをクリックします。

すると、「IP-address」や「Bonjour-address」にアドレスが出てきますので、パソコンのブラウザでそのアドレスにアクセスしたり、パソコンのSafariでBonjourしたりします。


パソコンのブラウザでそのアドレスにアクセスすると、ファイルを選ぶページになるので、そこでPDFファイルを選択し、転送するだけでOKです。WiFi素晴らしいです。

たったこれだけで、iPhoneに雑誌の転送が終わりました。これでいつでもどこでも電池の続く限り閲覧できます。

ちなみに、このようにスキャンしたPDFファイルは個人で使う範囲でのみ使用可能です（当たり前ですが）。パソコンにCDやDVDをコピーしたり、iPhoneに音楽を転送したりするのと同じで、私的複製に当たると思われます。
第2者・第3者が登場すると、もれなくいろいろと面倒なことになるので、気をつける必要があります。