HPがInfoseekにあったころの日記は、現在データベース化待機中となっています。
DB化完了:2006年度分 ・ 2002年度分 ・ 2003年度分1~5月
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本日は12と、その2倍の数24が並ぶ日。世界中がここまで同じ思想を共有できていることに驚く日です。
でも、アリスのなんでもない日万歳理論(2007/04/10の日記)を使えば、本日も明日もその先もずっと特別な日に変わりは無いはずなのですがねぃ。
さてさて、街にイルミネーションが輝く季節になりましたね。
光の無いところに闇は無く、闇の無いところに光は無いわけで、闇夜が長いこの時期だからこそ、明かりがいっそう引き立つ空間が出来上がるのですね。
そう、闇の中の光は美しいものです。
その明かりと、それが放つおぼろげな光が照らす周りの空間が、光源から遠ざかるにつれて徐々に暗くなっていくところが、いとをかしであります。
そんな明かりを見るたびに、こう思うものです。
『あれはどうやったら実装できるのだろうか』
コンピュータの3Dグラフィックスの分野において、光は欠かせない構成要素です。
なぜならば、3D空間では、光が無いと平面は全て同じ色になってしまいます。まるでふた昔ぐらい前のポリゴンゲームのように。
しかし、光を入れても、なかなか思うものは作ることはできません。
それは、ディスプレイの限界があるからです。
ディスプレイのうち、一番明るいのは白色です。
残念ながら、一番明るいので、これだけしかでないのです。ディスプレイの白色は皆さんもう見慣れてますよね。Googleのトップページとか真っ白ですよ。ぜんぜんまぶしくないのです。
ですから、単純に3D空間で光を当ててもぜんぜんまぶしくないのです。
しかも、自然に真っ白のするのは難しいですから、たいてい下記のようにくすんだ色になってしまいます。
イルミネーションとは程遠いものです…。
そこで、加算合成という技が出てきます。
これは、モノが重なった部分の色の要素を足す技術です。
これにより、もうちょっと自然に白色が出せるようになります。
重なっていない部分は、元の色のままなので、白とそれ以外とのコントラストが出やすいので、光が少しは際立ちます。
そして、後1つ。イルミネーションを見たとき、我々は、その電球を点ではなく、星のように見ます。
電球から、四方に(もしくはそれ以上に)光がすーっと出て行くはずです。光の輝きですね。
それもちゃんとコンピュータ上で実装してあげないと、イルミネーションにはならないのです。
光の部分のメモリをコピーして、ずらして加算合成するというグレア補正とか言うらしいですが、まだちょっと技術が足りないのは嘆かわしい限りです…。
ただ、あとそれさえ実装すれば、イルミネーションができるのかと思います。しかし、Sourceエンジンがやってるように人間の眼の性質のエミュレート(眼は明るいところに行くと光にだんだん慣れてくる、とか)とかやると、さらにリアルになることと思います。
それが行き着く先は、凝れる部分がたくさん入ったひとつの学問にまでなるんだと思います。『光をどう扱うか』は、3Dグラフィックスにおいても、分厚い本が出せるくらい奥深いものです。
そこまで行かないまでも、少しは絵になるイルミネーションを作ってみたいものです。
自分が創った世界で自分が感動してみたい。ただ、それだけなのです。
うーん。今年はグラフィックス系あんまり触らなかったからなぁ。来年こそは是非。