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紡ぎの方舟

世界は終わるといっていたけど、
残念ながら終わっていないよ。
こうして今も動き続けている。
世界は我々の力では止めることはできない。

後の世界を考えていたようだけど、
君は今そこにいるね。
それが、きっと答えだよ。
私にはそれはまだわからないけど。

歴史が君に関係がないといっても、
君は歴史に関与する。
あなたの世界が唯一であったとしても、
それは同時に私にも適用される。

世界があるということが、神秘的というのならば、
その世界がなくなることは、なんと表現すればよいのだろう？

君はそちらで真理をさがして。
私はこちらでそれを探すから。

そしていつか、答え合わせをしよう。

解は新たな問いを生み、問いは新たな説を生み、
説は新たな論を呼び、論は新たな解を紡ぐ。

そのころの私たちには、有り余る時間があるだろうから。

それまで。

我々はまた、哲学者を、ひとり、失ってしまった。