バス停のないバス。
かっこよく言うと、ルート動的探索型バス。

もう少し、コンピュータ技術が発達した頃。
街中を自由に走るバスがある。このバスを、自由バスと名づける。
この自由バスは、バス停を持たない。

自由バスの行き先は、室内の乗客の目的地となる。すなわちタクシーと同じ。
タクシーと違うのは、バスなので自分専用ではない点。
コンピュータ技術で、乗客の目的地を自動で集計し、カーナビによって最適なコースを逐次提示する。また、近くの人間は、その自動バスがどういうルートで運行する予定かを知る事ができる。

自分が目的地としている場所が、すでにそのバスにあったならば、自分も乗れば、少し安く乗ることができる。（距離が料金のため、違う目的地を指定するなら、後から乗った乗客が不利となる。）
自分の目的地からは少しはなれた場所でも、そこまで行ってもらって、あとは少し歩くという手段もある。
また、自分の指定した目的地に行く人が他にもいたら、そこまでにかかる料金は値引きされていくので、有名なスポットを指定した時、いろんな人がそこを目指して乗ってくれば、安くなってみんなハッピーとなる。

というようなもの。バスとタクシーの中間に存在するような交通機関。
タクシーのように柔軟性を持つが、バスのように他人の意思により、完全に自由に使うことはできない。
時間（他の人の目的地へ向かう時間）とお金を消費して、タクシーより安く目的地に着くか、
お金と体力を消費して、もっと安く、目的地の近場に降りるか。そんな感じ。