ソードワールド2.0（ソードワールドRPG2.0公式）
旧ソードワールド（つまり1.0の方）は、私の人生に多くの影響を与えた本。
システム面を大きく拡張して、本日新たにソードワールド2.0のルールブックが発売となりました。なんでも2.0つけばいいわけではないとは思いますがねぃ…。

ソードワールドRPGはTRPGの一種です。TRPGとはルールを元に、会話によって進めて行くゲームです。ものすごく簡単に言うと、ルールとゲーム進行役の存在するおままごとやごっこ遊びになります。
この本には、小学6年生ごろになぜか出会い、そこで（本なのに）ゲームのシステムを作り、世界を作り、物語を紡いでいくと手法に感激して、ファンの1人となりました。
それまでは、ゲームとはコンピュータで作る物というイメージがありましたが、本でも作れるのだということを教えてくれたわけです。

早速、レビュー。
昨日は飲み会だったので、あまり深くは読めなかったのだけど…。
・能力値の決定方法の変更
心技体＋ダイスに変更したようです。心技体それぞれが2パラメータを持ちます。確かに知力と筋力が影響する旧ルールは、考えて見れば不思議なものです。また、片方が定数になるため極端に能力の低いキャラクターは産まれなさそうですね。
あと、能力値の成長が加わっています。成長という面では旧ルールの方が好きだったかなー。『強くなると、ダメージを受けにくくなる（＝生命力自体は変わらない）』がとてもエレガント。
・スキルの変更
まず戦闘特技が追加されました。旧ルールでの『強打』みたいなものかなー。これ増やすと、戦闘ルールを複雑にしちゃう気がするんだけどどうなんだろう。
この戦闘特技に、『魔法拡大』が含まれているので、旧ルールみたいに魔力の大放出はできなさそうです。
その他、技能も修正されています。
戦闘系が３つから４つ（グラップラー《近接格闘》の追加）になり、魔法系も３つから５つに（古代語が攻撃と防御に分かれ、あと魔弾銃みたいなのができた。古代語が分かれたのはソーサラーの経験点増大に対する対策かな？）。ここに暗黒と竜語っぽいのが入りそうなので７個になるのかなー。
補助系は２つから３つに。エンハンサーというのが増えたのだけど、解説はルールブックⅡでらしい。呪歌の欄に練技ってあるので、そんな感じの技能なのかな。
・種族の変更
種族が若干変わりました。ベースイメージ自体が結構変わったようです。
エルフが水エルフになりました。あとプリーストを取れるように！これはちょっと衝撃。うーん、私のエルフのイメージはソードワールドから来てたんだなーというのが良く分かりました。
ドワーフは火に強くなりました。あと注目の兎タビット、メイドさんのルーンフォーク、そして異端児のナイトメアが新種族になります。
ナイトメアの世界観はいいですねぃ。蘇生などで魂を無理やり呼んだりしていると穢れていきナイトメアになっちゃうのですが、その『魂の穢れ』という概念自体がすばらしい。
旧ルールのグラスランナーはルールブックⅡで解説されるようです。
うーん、ルーンフォークなんか見てる限りだと、いろいろ時代を反映してるのかなぁ。

あと、蛮族の扱いもうまいなー。
今後の進展に注目です。

世界観を作るということを教えてくれたソードワールドも、20年を経て2.0にバージョンアップかぁ。
逆に言えば、旧システムは20年も持ったわけですね。
これを超えるシステムを作ってやる（・－・）！