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シニフィアンとシニフィエ。
例えば、『いぬ』←に書いてある文字がシニフィアンであり、今あなたの頭に浮かんだ生き物の事をシニフィエと呼ぶ。
この、『いぬ』という文字と、そのイメージを結び付けているのは、人間の勝手な解釈であり、別に『ねこ』でも『あいうえお』でも良かったかもしれない。
けど、日本語のルールとして、とりあえず『いぬ』という文字が当てはめられている。
このシニフィアンとシニフィエのルールがあるため、シニフィアンの変換を覚えると、言語の壁が無くなる。『いぬ』と『dog』が共通のシニフィエを表すと分かれば、言語が違う人でも、その生き物を共通認識することができる。
というような考え方。
これを、思想と言語に当てはめて考えてみる。
人物A、Bがいるとき、Aは脳みその中身をAの言葉(日本語とか英語とか、そういう言語的な意味じゃ無くて、その人自身の”ことば”)で話す。
このとき、脳みその中身が、シニフィエっぽくなっていて、言葉がシニフィアンっぽくなっている。
一方、その言葉を受け取ったBは、その言葉をBの言葉に変換して、そして、脳みそにそのイメージを浮かべる。
このときも、シニフィアンとシニフィエっぽい関係になっている、と考えることもできる。
が、しかし、Aのシニフィエと、Bのシニフィエが同じかどうかは分からない。何故ならば、共通の認識を客観的に定義できないから、である。(犬なら、二人で同じ動物を見る事で共通の認識を取れるが、頭の中はお互いで見る事ができない。)
これを解決するために、メタファーを使って、無理矢理共通の認識を持ってきたり(モナリザのようなすばらしい絵を描いてほしいんだ!)、絵や図にしてみたりすると、お互いのシニフィエをある程度同じものにする事ができる。と思う。
結局は、お互いのシニフィアンを、共通の5感で感じれることのできるものにしないと、シニフィエは共通化できないのかな~。
まず、自分のシニフィアンを、確実に自分の言葉でシニフィエに変換する必要がある。
そうしないと、絶対に相手に伝わらない。
何か今のうちから訓練しておかないとなぁ(・-・)